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第26回 秋の穴窯 会員作品展 ★東京青山教室長賞☆

公開日: 2017年12月7日

こんにちは。

東京青山教室スタッフの郡司です。

窓辺の穴窯作品越しに、紅葉を見に通りを歩く人の流れが見え、秋の活気を感じる今日この頃です。

 

 

月に4回通ってらっしゃるやましょーさんの作品。

作るのが比較的難しい半磁土で作った大きなツボです。

質感の違う白の層の中浮かぶ、月面のクレーターのようなブクが、作品の味わいを深めています。

胴の部分の優しい丸みにこだわり、何度も作り直して理想の形を探していきました。

 

 

釉薬の表面に出来ているこの「ブク」と言われる凹凸は、もともとは半球状に膨らんでいて、

割れやすい膨らんだ部分を落とした跡が、このような形になります。

ブクができるのは、様々な要因がありますが、

今回は溶けにくい唐津わら白釉を尺掛けしたため、厚くかかった部分が溶けきらず、できたものと考えられます。

逆に、温度が高く溶けすぎても、釉が沸騰しブクができることもあります。

逆の理由でも同じ現象が起きるのが、面白いですね(^^)

 

 

半磁土で作っているので、釉薬がかかっていない土味の部分は光沢のある白。

マットな白濁した白のチタン釉と、少し黄身がかったもったりした質感の唐津わら白釉が層になって見え隠れしており、

白だけでも景色に変化が見られます。

土味の部分の緋色がよいアクセントになっていますね。

 

焼き上がりが完全には予想できないからこそ、

半分を自然が作り上げた作品の魅力にはまってしまう穴窯焼成。

ブクがでたり、灰のかかり方によって思わぬ景色が出たり、そういった偶然を楽しんで、また挑戦してみてくださいね♪